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2007年に高齢化率が21.5%に達し、世界に先駆けて"超高齢社会"に突入した我が国においては、高齢化率が2025年には約30%、2060年には約40%に達すると見られています。
「老化メカニズムの解明」「がん研究の進化」「予知医療の登場」「再生医療の劇的な近代化」など医療技術の急速な進歩により30年後の2045年には人間の寿命は100歳を超えると多くの研究者が予測しているのです。
寿命が延伸することは喜ばしい話ですが、一方で「生産年齢人口の減少」「社会保障費の増大」「介護負担の増大」といったいくつかの問題点ももたらすことが分かっているのです。
2014年における日本の"平均寿命"は、厚生労働省によると、男性が80.50歳、女性が86.83歳となっています。女性は3年連続世界一であり、男性も3位となれば、日本は世界一の長寿国ともいえるでしょう。
ところで寿命には、ここで発表されている"平均寿命"とは別に、平均寿命から自立した生活ができない期間の年数を引いた"健康寿命"というものが存在していることはご存知でしょうか?
簡単に言えば「介護の必要もなく健康的に生活できる期間」ということになります。
2013年の健康寿命は、男性は71.19歳(同年の平均寿命は80.21歳)、女性は74.21歳(同年平均寿命86.61歳)と、男性9.02年、女性12.40年もの差があるのが実情なのです。
今、地球上で多くの方が "テロメア短縮" によって生じてしまう病気で苦しんでいます。
実際、科学的なレビューの中で "テロメア" が影響しない病気を探すこと自体が難しいとも言えるほどです。
例えば、ガンや心臓病などの発症もテロメア短縮が影響しているのです。
※テロメア短縮で生じる病気 >>> 一覧
この地球に住む人々の中には、生まれた時からテロメアが短い人もおり、これは「ハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群(通称、早老症)」と呼ばれる疾病です。
この早老症を持つ子供も、他の子供たちと同じように走り回ったり、話したり、笑ったりします。ただ、この早老症を持つ子供たちは、平均寿命が14歳程度で20歳まで生きることなく亡くなってしまうの子たちがほとんどなのです。
テロメア短縮を防ぐ方法があれば、この病気を治すことができます。
「早老症」の発症率は、400万人に1人と言わています。世界全体からみれば、わずかな子供たちかもしれません。でも、今も「早老症」にかかっている子供たちがいるのです。
こういった子供たちにとって、私たちの研究により早老症を治療する方法を発見することは、大変大きな意味があるものだと考え、製品開発を推進しております。
健康の定義について、WHO憲章世界保健機関WHOの憲章では、「健康とはただ疾病や障害がないだけでなく、肉体的、精神的ならびに社会的に完全に快適な状態であること」としております。
超高齢社会に突入し、平均寿命も延伸するなかで、肉体的にも、精神的にも快適な状態とはどういった状態でしょうか?
誰もが「いつまでも健康でありたい」「若い時のように元気でいたい」と考えているのではないでしょうか…
しかし、現実では、私たちの "健康寿命" と "平均寿命" には、男性で約9年、女性で約12年の開きがあり、生きている間ずっと肉体的にも、精神的にも快適な状態を保つことは難しいというのが現状です。
そのような中で、私たちの研究やTAM-818製品によって "健康寿命" と "平均寿命" の差を縮めていきたいと考え、事業を推進しております。